専門家に聞いてみた!我慢しなくていい漢方ダイエット

あふれるダイエット情報

テレビでダイエット特集を見て「私もやってみよう!」と意気込んでカロリー計算、食事のとり方を工夫したり、運動してみたり・・・
でも思うように体重が落ちなくて「やっぱり無理だ・・」
としょんぼりしたことはありませんか?
それはダイエットの「方法」だけを取り入れているから。

「体質」を無視すると、やせない

「何故食欲が止まらないの?」
「何故食べる量を減らしたのに痩せないの?」

この「何故」の部分を考えていくことがダイエットの近道。
漢方ではダイエットのためには自分の体質を知る事が大切、と考えます。
自分の体質に合わせて、食事や生活の改善をしていくことで太りにくい体質に近づけていく関わりをしています。

太ってしまうのは、体質(気血水)のどの部分の乱れが「原因」なのか
を解明していくのが、漢方ダイエットの考え方です。

「こじか漢方薬局」の漢方的ダイエット

そんな「漢方ダイエット」を取り入れているのが、奈良にある「こじか漢方薬局」です。 

こじか漢方薬局 木を基調とした店内

「こじか漢方薬局」では、ただ単に体重を減らすだけではなく、体質を知り、体を整えることで、効果的にダイエットを行う方法を提案しています。
じっくり話を聞き、相談者の体質の中で「何がダイエットの邪魔になっているのか」を探っていってくれます。

「ワタシ」に一番合った方法で効果的なダイエットを

今回はそんな漢方ダイエットの専門家、こじか漢方薬局で漢方相談を受け付けている打田さんにお話を聞いてみました。
後姿だけなのが残念なくらい、お肌はつるつる、瞳はキラキラ。
スリムだけれど、とても健康的な方です。


こじか漢方のカフェスペースでお話を伺いました

ではインタビュー開始です。いったいどんな方法で漢方ダイエットをおこなっておられるのでしょうか。ワクワク。


キツくてはけなかったスキニーが・・・

メゾメグ看護師ライター なみみ(以下なみ):漢方でダイエット、どのような方法で行っているか興味があります。

こじか薬局 打田さん(以下打田):以前は『痩せたいので漢方薬を飲みたい』という方が来られ、ご相談を受け付けていたのですが、続けていくうちに『気血水のバランスを整えないとやせない』ということがわかってきました。
なので、『痩せたい』とおっしゃる方には『まず、気血水のバランスを整えて、どこに太ってしまう原因があるのか考えていくところからはじめていきましょう』とお伝えしています。今はダイエットだけの相談は受け付けていなくて、漢方治療を続けて、体を整えるとやせてきますよ、という風に伝えています。


なみ:体を整える・・・具体的にどのようにしておられるのかを、教えていただきたいです。

打田:まず、お話を伺い、ご自身の体質について知っていただきます。
体質には、
エネルギー不足の気虚ききょ
巡りが悪くなる気滞きたい水滞すいたい
血が足りない血虚けっきょ
血の巡りが悪い瘀血おけつなどがあります。

体質は一つだけではなく、それぞれの体質を併せ持っている方もいらっしゃいます(気虚と水滞 のように)ので、その方に合わせた漢方薬を処方させていただきます。
そして漢方薬だけでなく体質を整える食生活や普段の生活についてもアドバイスしていきます。
「漢方薬を飲んでいるから痩せる」と安心して生活習慣が改善できていないと結果が出ません。漢方薬はあくまでもサポートと捉えてもらっています。

なみ:薬に頼りすぎてはいけないということですね。耳が痛いです(笑)

(体質別の養生については、メゾンドメグリの講座でも漢方薬剤師が具体的にお話ししますので、ご興味のある方は是非!)

薬飲んでるからやせるはずって思っちゃう・・


打田:また、こじか漢方では『お食事の時に30回噛んでください。』(よく噛まないと胃腸が弱い人は消化できなくなり、エネルギーを作れず代謝も落ちるため)など生活の中でちょっとした「意識をもつ」大切さについてもお伝えしています。

なみ:胃腸の弱い私、今日から心がけます!

打田:はい、なみさんは胃腸の弱い『気虚』さんなので、特によく噛んでくださいね。

なみ:私の友達はむくみがひどくて、「むくみと共に生きてきた」なんて言っています。特にこの時期は水の巡りが悪くて、体重が増えちゃうそうです

打田:以前、巡りが悪くむくみがある人のご相談を受け、むくみを解消する漢方薬を処方しました。その結果、体重はそんなに変わっていないけれど、キツくて履けなかったスキニーが履けるようになった、ということもありました。下半身のむくみが取れたからだと思います。『体が軽くなった』とおっしゃっていました。
このように『体重』よりも『重だるさがなくなった』『ボディラインがすっきりしてくびれが出てきた』と感じていただける方が多いですね」

なみ:ボディラインがすっきり!は嬉しいですよね。更年期世代になると体型の崩れがとても気になってくるので。

チョコレートをやめられなかった人が・・・

なみ:体質の中で血が足りなかったり(『血虚けっきょ』)血の巡りが悪い人(『瘀血おけつ』)もダイエットに影響しますか?

打田「影響します。例えば「甘いものがやめられない」「冷たいものが無性にたべたくなる」という方は、血が不足している可能性があります。
以前「チョコがやめられない」という方が相談に来られ、体質診断していくとと血が足りていないことがわかりました。
血を補う漢方薬を飲んでもらい、おやつにクコの実など、血を補うものを意識してとるようにお伝えしました。

メゾメグの「薬膳オヤツ」にも入っているクコの実。
血をおぎなったり巡りを良くする漢方薬

ある日相談に来られた時に「そういえばチョコを食べたくなくなった」とおっしゃられ、結果ダイエットに成功されました。
女性は血が不足している方が多く、血を補うことで暴飲、暴食が収まる方もいらっしゃいます。」

なみ:私、夜勤明けにやたら暴飲暴食したくなるんです。あれも血が足りないせいなのでしょうか?

打田:そうですね。夜に働くのは、血も気も消耗しますものね・・。

なみ:そのことをわかっていると『今血が足りないから、血を補うものを食べよう』という意識が出てきますよね。

打田:気血水の『血』を整えることで、生理痛が軽くなった方もいらっしゃいます。漢方を使ってダイエットするとこのようにうれしい「おまけ」もついてきます。

体質に合わないダイエットの落とし穴

なみ:私はエネルギー不足の「気虚ききょ」体質なんですが、少し前に朝食を食べない「16時間ダイエット」に挑戦したけれど、まったく体が軽くならなかったです・・・。(笑)

打田:それは、ダイエットの方法が合っていなかったのかもしれませんね。なみさんは『気虚ききょ』さんですね。
気虚ききょの方はまず、エネルギーがないと、ダイエットできません。

なみ:えっ!エネルギーって「ダイエットの敵」というイメージなんですが!

打田:例えば、エネルギー不足で胃腸が弱い方(気虚ききょ)が「食べないダイエット」をすると、へとへとになってしまい、巡らずによけいに体の中に不要なものがたまってしまいます。

なみ:そうか!それで便秘になってしまって、しかも体重は減らない(笑)
総カロリーは減っているけれど、出せないとダメなんですね。

打田:そうです。お通じを出すことはとても大切です。胃腸の弱い人、疲れやすい人は少量ずつでもきちんと3食を食べて、体にエネルギーが巡っている状態にしておかないと、不要なものが溜まっていくんですね。

なみ:目からウロコです(笑)

目からウロコでメガネもずり落ちそう(笑)

体質を知る事がダイエットへの近道

なみ:ダイエットに漢方を取り入れると、どんないいことがありますか?

打田:大きく2つの利点があります。
まず一つ目は、健康的にやせていける、ということ。体重が減ってもやつれた感じになってしまったら悲しいですよね。
そして2つ目。気血水のバランスが整い、メンタルが安定すると、暴飲暴食も減ってきます。がまんして食事制限を続けなくてもよくなります。
スイーツ大好きだった人が、「不思議にスイーツが欲しくなくなった」と言われ、自然に体重が落ちたり・・体と心が整うことによって、欲するものも変わってきて、必要なものを必要な分だけ摂れるようになってきます。
結局体調を整えることがダイエットの近道になるんですね。

なみ:ダイエットの邪魔になる「むくみ」も「便秘」も「暴飲暴食」も、気血水きけつすいのバランスが崩れているから。
むくみが取れるとボディラインも締まってきて、体が軽くなる
胃腸を整え、便秘をなくすことでお肌の調子もよくなる
血の巡りを整えることで、暴飲暴食を抑える

体質を知り、バランスを整えることでこんな風に、結果的にダイエットに結び付くんですね。

打田「そうですね。相談していく中で、ご本人が、自分の体質やご自身も気付かなかった「生活のクセ」を引き出せるよう、しっかり聞き取りをしてアドバイスさせていただきます。」


忙しい中、最後まで目をキラキラさせながら「相談していく中でのご本人の『気付き』を発見できた時はうれしいです」と話してくださった打田さん。
インタビューする私も、気付きがたくさんあった20分間でした。
打田さん、こじか漢方薬局の皆さん、ありがとうございました。

さて、この記事を読んで、自分の体質が知りたくなったあなたにおすすめのメゾンドメグリのイベント情報です。

簡単なセルフチェックで自分の体質とその特徴を知ったうえで、それぞれの体質ごとの生活養生やおススメの食材を具体的にお伝えします。
きっと「ワタシ」にぴったりのダイエット法が見つかるはず。ご参加お待ちしております。

この記事を書いた人
ライター なみみ
関西在住、50代現役看護師。二児の母。好奇心旺盛。
30代半ばで離婚を機に看護学校へ入学したツワモノ。精神科ナース経験からくるホスピタリティはめぞめぐメンバーお墨付き。子育ても落ち着いた今、更年期の悩みなどをきっかけに、仲間とmaison de megriを立ち上げる。

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