ホットフラッシュ、なぜ起こる?【更年期と自律神経との関係から探る】

こんにちは。 maison de megriの看護師ライターなみみです。
以前、春は自律神経が乱れやすいので、気をつけましょう、という記事を書きました。

でも、一番自律神経が乱れるのは、気圧の変動が激しい今の暑くなってくる時期なのだそう。
それに加えて更年期も自律神経が乱れやすいそうです。シクシク・・
実際私も、ほてりやのぼせ、いわゆる「ホットフラッシュ」に悩まされています。

更年期のホルモンバランスの乱れ自律神経には実は密接な関りがありそうなんです。

今回はこの「更年期の教科書」を参考にしながら、ちょっと西洋医学よりのお話です。

自律神経ってなに?

私たちは自分の意志で手や足を動かしたりできますね。
でも体温を上げ下げしたり、心臓の動きを自分で止めることはできません。(できたら大変だ!)

体温の調節、心臓の動き、血管を拡張させたり収縮させたり、という動きをコントロールしているのが「自律神経」です。
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があり相反する動きをします。


簡単に言うと、
交感神経は「緊張」
副交感神経は「リラックス」ですね。
また、「緊張して」「「リラックスして」という指令は、脳の中にある「視床下部」という部分から出されています。
この視床下部が自律神経をコントロールし、調節をしています。
手足を動かすように自分の意思ではコントロールできないのが自律神経です。

更年期に自律神経が乱れる理由

視床下部は、自律神経だけでなくホルモンもコントロールしています。
普段は視床下部が卵巣に女性ホルモン(エストロゲン)の分泌を命令し、卵巣がそれに応じてホルモンを出し、視床下部は「ああ、よかった」と安心し、自律神経や免疫機能をコントロールすることに意識を向けます。
しかし更年期になり、女性ホルモンが減ってくると、視床下部が卵巣に「ホルモンを出して!」と命令しても、卵巣はその命令にこたえることができません。

メゾンドメグリ無料講座「35歳から知りたい更年期」より

視床下部は混乱し、自律神経のコントロールがおざなりになってしまう。
これが更年期に自律神経が乱れやすいメカニズムです。

ホットフラッシュと自律神経

更年期に起こる症状の一つ「ホットフラッシュ」。
突然首から上が熱くなって、顔から滝のような汗が出てきたり、ドキドキしたり・・・。
大判のハンカチは手放せないし、何より化粧が落ちまくり!
夏場は特に困ります。

この症状を自律神経の乱れで考えると、どうなるのでしょう。

自律神経は視床下部からの指令を受け、血管の周りについている筋肉(平滑筋)をコントロールして、血管を太くしたり細くしたりしながら体温を維持しています。

暑い時には血管を太くして体温を逃しやすくし、毛穴も開かせて汗を出す
逆に寒い時には血管を細くして毛穴も閉めて体温が奪われないようにしています

しかし自律神経が乱れると、暑くもないときに血管を太くしてしまったり、汗をかかせてしまったりします。

女性ホルモンの乱れにより自律神経のコントロールがうまくいかなくなり、血管の収縮と拡張の機能が上手く働いていない状態・・・。
これがホットフラッシュが起こるしくみです。

いかがでしたか?
ちょっとややこしいけれど「私の体、今こうなってるのね」と知っておくことは大切。
やはり自律神経の乱れを克服することは、更年期部隊(?)であるメゾンドメグリメンバーの私やアツコさんにとっても、重要なミッションと言えますね。

一緒に、自律神経を整える方法も学んでいきましょう。

この記事を書いた人
ライター なみみ
関西在住、50代現役看護師。二児の母。好奇心旺盛。
30代半ばで離婚を機に看護学校へ入学したツワモノ。精神科ナース経験からくるホスピタリティはめぞめぐメンバーお墨付き。子育ても落ち着いた今、更年期の悩みなどをきっかけに、仲間とmaison de megriを立ち上げる。

関連記事

一覧へ

カテゴリー

タグ

LINE

メゾンドメグリはLINE公式アカウントより
情報を更新しています。

LINE友達追加はこちら

CONTACT

ご依頼・ご相談はコンタクトフォームより
随時受け付けています。

お問い合わせフォーム