あなたの花粉症、冷えから?熱から?
漢方薬剤師のタケウチアツコです。
今や国民病と言われる「花粉症」の季節。西洋薬は口の渇きや眠気の副作用があるので、花粉症に効く漢方薬はないの?とよくたずねられます。東洋医学では体質や時期によって花粉症のタイプが異なると考え、対応する薬や食材、養生法なども異なります。
同じ花粉症といってもタイプによって効果があったり逆に悪化したりするので注意が必要です。
冷えの花粉症
透明でサラサラした鼻水やくしゃみの症状が起床時から午前中にかけて出る人、お風呂に入ると症状が軽減する人は【冷え】の花粉症です。花粉症の初期、寒い時期に多いです。このタイプの人は冷たい飲食を控え、寒さを除く食材(玉ねぎ、生姜、ネギ、シソ、ニラなど)を摂り、入浴を欠かさず、身体を冷やさないように。
ヨモギやシナモンなどが入った、体を中から温めるお茶もおすすめです。
熱の花粉症
黄色くて粘い鼻水や痰、鼻づまり、目の充血やかゆみの症状が出る人、お風呂に入ると症状が悪化する人は【熱】の花粉症です。
汗かきで暑がりの人に多いタイプで、気温の上がる時期に増えてきます。
このタイプの人は、脂っこいもの、辛いもの、アルコールを控え、体内の余分な熱を冷ます食材(きゅうり、トマト、セロリ、ミントなど)を摂ってください。
目の痒みには菊の花を使ったお茶などもおすすめです。
ワタシの花粉、冷えから?熱から?
養生漢方コンシェルジュの4人のタイプはどうでしょう?
薬剤師 アツコ:花粉症じゃないでーす
管理栄養士 まぐ:え!そうなんですか?私思いっきり花粉症です。
看護師 なみみ:わたしも花粉症。
じゃあまぐとなみみの花粉症の種類は?
まぐ:目がかゆくてかゆくて仕方なかったんで、熱ですかね。鼻もつまるし。
なみみ:私も目がかゆいよー。でも鼻水も出るかも。
まぐ:私も今は鼻がつまっているけど、その時々で鼻水だらだらの時もあるかも…。
アツコ:熱か冷えか、季節や天候によっても変わってくるよ。天気や気温の変化のように体質も変わっていると思って自分のカラダを観察しないとねー。
まぐ・なみみ:なるほどーー!確かに、冬の終わりの寒い時期から初夏の熱くなるころまで春の花粉症は続きますもんね。時期によって養生も変えないといけないんですね。
花粉症と一言にいっても、体質によって過ごし方は変わってくるんですね。あなたの花粉症はどちら?どんな時に症状が出る?少し体に目を向けてみましょう。
この記事を書いた人
編集長 まぐ(やまぐち あつこ)
現役ワインソムリエ、元病院管理栄養士。大阪在住の30代独身。
20代は病院、福祉施設、イタリアンバル、八百屋などで掛け持ちもしつつ馬車馬のように働き、30歳からソムリエとしてイタリアンレストランで勤務中。興味あること多すぎの器用貧乏。#まぐの台所