一家に一冊!顔を診ると不調の原因がわかる!【漢方的おうち健診/櫻井大典】
一家に一冊!昔は必ず家に合ったあの本の現代版
メゾンドメグリの現役看護師ライター、なみみです。今回は、待ちに待った櫻井大典先生の「漢方的おうち健診」をご紹介します。
この本を読み終わった最初の印象は・・・なぜか懐かしい感じ。イラストもレトロ可愛い雰囲気なのですが、遠い昔こんな本があったような。

そう、どこのお宅にもあった「家庭の医学」!
「漢方おうち健診」は、あの頃の「家庭の医学」を思い出させる、これ一冊あれば日々の養生だけでなく困ったときにも安心!な心強い本なのです。
さて、それでは早速その内容をご紹介します。
第一章 自分の顔の観察のしかたがわかる
構成は大きく分けて三部構成。
第一章は「顔をみて不調のサインに気づこう」です。
目、口、舌、歯、鼻、顔全体、髪、爪とそれぞれの顔のパーツの観察方法、不調の種類が紹介されています。
例えば”目”。 目の下のクマの原因は二つあり、それぞれの原因の食養生(食べるとよいもの、食べ方)、暮らしの養生、おすすめのツボなどについても書かれています。
自分の不調の原因に沿った対応方法がわかるので、よりオーダーメイドの養生法を知る事ができますね。
第二章 体のどこが弱っている?
第二章は、自分の体質を知って五臓をいたわろうという章。自分の顔を観察する望診(ぼうしん)などから、「五臓」のどこが弱っているのか、弱っている部分の臓を知り、いたわる方法が書かれています。
五臓、聞きなれない言葉だけれど、簡単に言えば体の機能のこと。自分の体の機能のどこが弱いのか、を顔の観察から知る事ができるのですね。
顔ってすごい!
ちなみに、五臓についても本書の中で説明されているので安心です。
第三章 困ったとき必見!すぐ効く!!
この本がその本領を発揮するのは、この第三章。
《まいにち》と《緊急》の不調も養生で改善しよう、という章です。
《まいにち》は冷えや肩凝りなど、病院にいっても根本的な治療法がない、西洋医学的には不定愁訴と呼ばれる症状に対する養生。
これも、原因別に分類され、それぞれの「食養生」「暮らし方」に分かれています。
特に女性に多い悩みの「冷え」に関しては、5種類のタイプがあり、自分の冷えの特徴にぴったり合った養生法がわかるようになっています。
また《緊急》で取り上げる不調(頭痛や熱中症)では、即効性のある漢方薬の紹介や養生法が紹介されています。
漢方や養生って、コツコツ続けるものだと思われがちだけど、意外とすぐに効果が出るものもあるんですよ。
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私にはこの章が、一番役に立ちそうな印象です。
あなた自身が、あなたの主治医に
各章の間に、2,3個ずつはさまれているコラムも読み応えあり。最近よく目にするようになったHSP(Highly Sensitive Person)に関するものもあったりして、先生が常に新しい症状や情報に対してアンテナを張っておられるのがうかがえます。
この本で一番印象深かったのは、「今日から私が”私の主治医”」という言葉。
自分を知って、自分を整えていく。それは自分を大切にすること。
この本にはそんなメッセージも込められていると感じました。

自分を観察する「望診」って「ワタシスキャン」だ!
今回ご紹介した「漢方おうち健診」のメインとなる望診とは顔を診ることでした。
漢方的には顔は不調のサインをうつし出す鏡のようなもので、顔をみるだけで体やこころの状態、不調の根本原因はどこにあるか、などさまざまなことがわかる、つまり、自分の顔を観察する「セルフ健診」を身に着ければ、不調や病気のサインに気付くことができる。
・・・これってもしかしてメゾンドメグリの「ワタシスキャン」と通じるんじゃないかしら。
「ワタシスキャン」の目的は、「自分の体と心の変化に自分で気付く」こと。
そしてそのメリットは体の変化や体質を知る事によって不調の原因がわかり、自分に合った養生法がわかること。
私たちメゾンドメグリが今取り組んでいることと重なる部分が、この本にはたくさんありました。
本を一冊読みきるのは大変、という方も、まずはワタシスキャンシートで今の自分に目を向けてみてください。きっと、今よりもっと「漢方的おうち検診」がほしくなるはず。
ワタシスキャンシート、こんなイメージ
ワタシスキャンシートの書き方や活用方法、自分の体との向き合い方、体質に合ったお茶の作り方などはメゾンドメグリのオンライン講座やワークショップなどでお話ししています。
最新の講座情報はinstagramやtwitter、公式LINEからぜひチェックしてみてください。(公式LINEの友だち追加はこちら)
というわけで、今日ご紹介した櫻井先生の「漢方的おうち健診」。一家に一冊、おすすめの本です。何を隠そう、メゾンドメグリのメンバーは全員買ってしまいました。笑 ぜひ皆さん手に取ってみてくださいね。
この記事を書いた人
ライター なみみ
関西在住、50代現役看護師。二児の母。好奇心旺盛。
30代半ばで離婚を機に看護学校へ入学したツワモノ。精神科ナース経験からくるホスピタリティはめぞめぐメンバーお墨付き。子育ても落ち着いた今、更年期の悩みなどをきっかけに、仲間とmaison de megriを立ち上げる。