体質から知るワタシだけのセルフケア① 気血水とは?気って何?
今の自分の体に合うセルフケアが見つかるヒント、気血水
自分の体質に合ったオーダーメイドのセルフケアをしていきたい。
そう考える人は多いのではないでしょうか。
特に年齢を重ねるにつれて「無理はせずに自分らしくごきげんでいたい」と考える人は増えるはず。そんな風に思うあなたがこの記事にたどりついてくださっていたら嬉しいです。そう、「体質に合ったセルフケア」が得意なのが、漢方の考え方なのです。
漢方はバランスの医学、というのは聞いたことのある方もいるかもしれません。この「バランス」にはいろいろとあるのですが、その一つが今回ご紹介する気血水のバランスです。
きけつすい?なにそれ?
漢方では人間の体は気、血、水、という3要素で構成されていると考えられています。
エネルギーである気、全身に栄養を届ける血、体を潤す水の、この三つがそれぞれたっぷりあって、しかも体の中をスムーズに巡っていること、バランスの良い状態が、健康と考えられています。

図のように気と血と水は互いに関連しあって体の中で働いています。つまり、気血水のバランス=体質と考えることができます。
病は気から?「気」ってなに?
気は目には見えませんが全身を巡っている生命力そのもの。エネルギー源です。重力や磁力、電力なども目には見えないですが存在しています。それとおなじ。
最近では人間の細胞の中にあるミトコンドリアというATP(エネルギー)をつくるところがこの「気」に相当するのではないか、という研究もあります。
とはいえまだ現代の科学のなかった頃から「気」という言葉を用いて体のエネルギー代謝を説明できるのだから東洋医学って面白いですね。

日本語には、気が弱い、気力がみなぎる、気をつかう、気が小さい…など昔から人間の状態を表す気を使った言葉がたくさんあるように、実は私たちにとって身近な考え方です。
「気」が充実していてしっかり巡っていたら「元気」、
「気」が不足していたり滞っていたら「病気」になりやすい。普通に使っている体の状態を表す言葉も、見ての通り「気」が重要だということを物語っています。
とはいえ、なんかちょっとスピリチュアルな感じがするというか、気と言われましても…どういうこと?私の「気」って体での中でどう作用しているの?と目に見えないだけに理解しづらい概念。
でも、「気」のことをもっと知ると、毎日を機嫌よく過ごすためにできることがたくさん見つかります。
例えば、「気」が不足すると顔がたるむんです。大丈夫、ちゃんと対処法はあります。
まずは「気」という言葉を理解するために、「気」の6つのはたらきを知っておきましょう。
今回は長くなりましたのでこの辺で。続きはまた別の記事でお伝えしますので、お楽しみに。
※この記事は2022年2月に開催されたメゾンドメグリのオンライン無料講座「気血水から知るワタシだけのセルフケア」(講師:漢方薬剤師 竹内厚子)の内容を加筆修正しています。