今セブンイレブンで買うべき薬膳食材第1位、栗。
「いつものスーパーで薬膳」と銘打ったものの、今日はコンビニでも買える薬膳食材、栗についてご紹介します。
甘栗と和栗ってちがうの?
栗には大きく分けると、西洋栗、中国栗、日本栗があります。
西洋栗は、イタリアやフランスなどのヨーロッパで採れる栗。一般的にモンブランに使われているのはこの種類の栗ですね。日本ではペーストにした状態や、マロングラッセにした状態で売られていることが多いものです。
中国栗は、日本では天津甘栗として有名なあれです。和栗と品種がちがうというのは大人になってから知りました。渋皮がはがれやすいのが最大の特徴!皮つきで売られていても、皮を手で取って食べられるのは、中国栗の特徴です。身も締まっているので、そのまま食べるのに適しています。
日本栗は、実が大きくほくほくした食感が特徴です。中国栗と違い、下ごしらえの大変さも特徴のひとつ…。(渋皮煮を作ったことのある人なら心当たりがあるでしょう!)
しかしそうまでして食べたい理由の一つは、その香りのよさ。今では和栗のモンブランなど驚くような値段で売られていたりしますが、食べたくなる理由もわかります。栗ご飯などにも使われる、日本人にとってはなじみのある栗です。
栗の薬膳
今回は品種ごとには分けず、おおざっぱに栗の薬膳についてご紹介します。

五味:甘・鹹
五性:温
帰経:脾・胃・腎
薬膳的なはたらき
・胃腸を元気にして疲れを取る。
・足腰のだるさの解消。
・下痢を止める。
・咳、喘息の緩和。
・頻尿、夜尿の緩和。
・血流を良くする。
・出血を止める。
イメージとしては、漏れ出ていくものを止めてくれるイメージでしょうか?
胃腸を元気にする、というのは季節を問わず意識したい基本の養生のひとつですが、その働きがあるというのは嬉しいですね。
栄養学的には
栗はサイズによりますが1個当たり20~30kcal。多いと感じるでしょうか、少ないと感じるでしょうか?1日当たり5~10個(100~300kcal)を目安に食べるのが適量と言えます。
特筆すべきは、食物繊維とビタミンC。
いわずもがな、食物繊維は腸内環境を整えます。
加熱しても壊れにくい栗のビタミンCは、体内の代謝を助け、疲れの解消やアルコールの分解などに働きます。不足すると出血しやすいなどの不調のあらわれるビタミンCは、生野菜や果物に多く含まれるので、現代人に不足しやすい栄養素のひとつです。
こう見てみると、年月を重ねて数百年前に見つかった薬膳的な効能は、現代的な栄養学といっていることはほぼ同じ…不思議ですが、当たり前なのかもしれません。
栗を使った、手軽なイタリアンレシピ

メゾンドメグリの新コンテンツ、「まぐの台所」では、管理栄養士であり現役イタリアンレストランソムリエである、まぐ(やまぐちあつこ)が、料理にあうワインを紹介しながら料理の作り方をお話ししています。
その初回が何を隠そう甘栗を使ったレシピでしたので、こちらもあわせてどうぞ。
https://note.com/embed/notes/n15cdc2159281
甘栗買うならセブンイレブン
これはここだけの話なのですが、セブンイレブンの甘栗がおいしいんです。
え?コンビニの甘栗?と思うなかれ。
私たちメゾンドメグリのメンバータケウチアツコが見つけてしまったセブンイレブンの甘栗の秘密。
紹介した記事の動画の中でその話にも触れていますので、是非ご覧ください。
秋のおやつは、栗。
栗を食べて夏の疲れをとり、冬に「なんだか疲れている?老けた?」なんてことにならないように、ごきげんに過ごしましょう。
この記事を書いた人
編集長 まぐ(やまぐちあつこ)
現役ワインソムリエ、元病院管理栄養士。大阪在住の30代独身。
20代は病院、福祉施設、イタリアンバル、八百屋などで掛け持ちもしつつ馬車馬のように働き、30歳からソムリエとしてイタリアンレストランで勤務中。興味あること多すぎの器用貧乏。#まぐの台所